自然と調和をするルール

 自然界は大規模な破壊に対してはとても弱いものです。大量に消費すればするほど、その修復に力を入れなければなりません。森の木を切る時に毎日1本の木を切るならば、何もしなくても、森は元に戻ることができます。毎日10本の木を切るなら、10本植えなくては森は元には戻りません。100本切るなら、今度はその10倍の1000本植えなければ森は元に戻ることはできないでしょう。

 アメリカ大陸の先住民インディアンやオーストラリア大陸のアボリジニ、アマゾンやシベリア、東南アジアなど世界各地に住む先住民と呼ばれる人たちは、何千年、何万年もの間滅びることはありませんでした。滅びないための掟という知恵を持ち続けてきたからです。この掟を守り、自給自足をしながら、必要以上に自然を壊したり、自然から物を取ったりすることはしませんでした。

つまり“必要最小限と調和”という自然のルールにしたがって彼らは生きてきたのです。